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らくらく子育て
行動習慣のすりこみ効果!

人間は習慣の生き物

『宿題終わったの?』『勉強したの?』どこかで聞いたことがありませんか。それともあなたは毎日このような声がけをしていますか。自分のやるべきことを進んでやる子になる魔法があったらあなたは知りたいと思うかもしれません。人間の行動は習慣にすればすべてが自動運転のごとくスルッとうまく進むのです。例えば、車の免許取りたての時はシフトチェンジさえおぼつかなかったのに、免許取得後は運転も慣れたのではないでしょうか。いろんな場面での動線が、自然と馴染めば体は勝手に動くようになるのです。習慣化している行動はすべて自動運転にすることができます。朝起きて、自動的にトイレに行き歯を磨きます。幼少の頃から、寝る前にはトイレに行って、朝起きたらトイレに行く習慣があり、その様に体も反応するからトイレに行きます。人は反応するからトイレに行くと思っていますが、その様に体が習慣化されて、コントロールできる様になったからです。もし、規則正しい習慣と心身のコントロールができなければ・・・大人になっても難しく思うことがあるかもしれません。

私はいつから親に言われなくても、自分で自分のことをすべてできるようになったかをはっきりと思い出すことができません。恐らく、中学生ぐらいから『歯磨きをしなさい』とは言われなくなったと思います。でも、『早く起きなさい!遅刻するわよ!いつまで寝てるの?』と言われていたのは、つい最近の出来事のようです。

小さい積み重ね

それでは、我が家の息子くんの場合をお伝えします。今年から中学3年生になる彼はトリプルスター(難聴・脳性麻痺・自閉)です。彼の生活習慣は小さい頃からほとんど変わりません。歳を重ねるにつれて、多少の時間の変更はありますが、勉強以外も家事分担が増えても立派にこなしています。これってどうしてだと思いますか?私が鬼親のように口うるさいからでしょうか?側から見れば、確かに口うるさいところはあります。(笑)ただ、声がけの大半は促しであることです。視覚支援を取り入れて、体内時計にしっかりと刻み込むように同じ時間、同じ場所、同じことをするを促しの声がけで習慣化したのです。一見、思考習慣とつながりはないと思われるかもしれません。ですが、それが大ありなのです。

『ありがとう』と『できたね』のシャワーを浴びる

日々の習慣をこなすことで脳から最高に喜ぶホルモンが出ているのです。そのハッピーホルモンで脳内が満たされると成長を選ぶ思考になります。もちろん時には、『今日はやりたいくない』と言うこともありました。その時は彼に選んでもらうのです。

  • 『できる』と『できない』
  • 『カッコいい』と『カッコ悪い』
  • 『楽しい』と『楽しくない』
  • 『君もママもハッピー』と『二人ともがっくり』
  • 『あきらめる』と『あきらめない』

なりたいあなたはどっちかな?と選んでもらいます。幼少期から行動習慣ができているので、継続が力であることに彼は自信を持つことが出来るのです。その自分を信じる心は、必ず成長する方を選ぶようになるのです。『やればできる、継続すればできる』未知の可能性を信じる思考術です。できることにフォーカスをしているので、できるに決まっているからです。

まわりと成長を比べず、本人の成長過程にあった課題を日々くり返していくだけです。そして、共に喜び、積み重ねてきた軌跡は今となっては奇跡と言われるようになりました。また、家事分担もしっかりと与えて家族の役に立つ喜びを教えます。将来、どのような形でも人の役に立つような人間になることで、自立した生活ができるようになることを色々な角度から話をします。伝記や絵本の読み聞かせを通しても伝えました。あなたの特技を見つけるための勉強であり、あなたが好きなことを見つけるための勉強であること。そして、人の役に立つ喜びを知ることで、好きなことで仕事ができると幸せだと私が思うことも伝えます。

行動習慣が思考を前向きにする

継続してきた14年間、彼は自分でなりたい自分を選んでいくことが出来るようになりました。行動の習慣が思考を左右するのです。

誰でも『ありがとう』『できたね!』と言われるとうれしくなります。すでにあなたも何度も体感したことがあると思います。感動する心には年齢制限はありません。言葉の力であなたの感情が揺さぶられるのです。いくつになっても、どんな時でもあの感動を思い出して、ワクワクが止まらない毎日を過ごしてくださることが私の願いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。